住み込み管理員さんについて考えてみた。

前回ブログにて、管理員さんと清掃員さんの仕事の線引きについて書いてみた。

管理員と清掃員の違いは明確化すべきだし、そこを曖昧に現場まかせにしていると、現業の人たちは、余計な負担をしいられることになる。

さて、今回は、(最近は少ないかも知れないが)住み込み管理員さんについて考えて見たい。一昔前は、マンションに住み込みで働いている管理員さんが結構いらしたと思う。そのようなマンションは、建築時よりそのように計画し、管理員室と住居部分をうまく分けて、建築した。

住み込み管理員さんこそ、本当に休みのない仕事だ。現実には、雇用契約書に基づいて業務を行うのだが、深夜の緊急時や漏水時に、「勤務時間外だから」と言って、一切対応しないという管理員さんはいない。居住者も、なにかあれば、管理員室のドアをたたくことが多いだろう。

近年では、労働基準監督署も、しっかりと雇用契約にかなった仕事かどうかを監督するようになってきている(当然のことだが)。各管理会社と住み込み管理員さんの各々の雇用契約書をみたことはないが、あまり詳細に職務内容が書かれていないと思う。多くの場合、勤務時間内と時間外の違いは、あまり意識されていないのではないか。

現実には、どの管理会社も住み込み管理員さんという管理携帯は難しくなっているようだ。夜間はやはり勤務時間外だし、だからといって緊急時に、なにもしないわけにはいかない。深夜に業務を行なったら深夜手当がついているのかどうか。多くの管理員さんが「いいよいいよ、気にしないから」と言った善意に甘えることになる。しかし、もうそのような甘えは許されない時代だ。

最近の相談事案に、住み込み管理員さんが見つからないとか、日勤の管理員さんに切り替えたいということがあった。

IT化やAI化などと言われ、管理員さんもマシンで、という話も聞く。そこまでは急に進まないだろうが、24時間体制をささえるだけの資金を潤沢にもった管理組合は、そうないだろうと思われる。

私は、住み込み管理員さんという制度は、ある意味で24時間管理体制として、素晴らしい制度だと思う。しかし、実際に業務を行う管理員さんは、やはり交代制にすべきだ。そう考えていくと、費用的に住み込みの時代でなくなってきていると思われる。

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