コロナ禍における非常事態宣言中、いくつものマンションでZOOM理事会を経験しました。昨年来のことがあり、当事務所もZoom契約をして、ホスト(議長?管理者みたいなもの)契約をしました。契約しておかないと会議が40分で切れちゃうので。感想は?便利と言えば便利。不便と言えば不便。なれるしかないですよね。非常事態宣言解除後は、どのマンションもface-to-face の会議に戻ってきています。しかし、今回の経験から、ITを駆使した理事会も、慣れればいいね、という声もありました。
あるマンションでは、理事会前に膨大に資料を配布します。この資料、ZOOMでも受け渡しできるのですが、やはり慣れていないと、すごく面倒。スマホでZOOM会議に参加している理事様たちは、スマホで資料を閲覧しながら会議に参加するのは、困難でした。
なぜか知らないけど、ZOOM会議って、いつもより会議が早く終わる傾向にありました。雑談等が出にくいのでしょう。それはそれで要点が絞れていいのですが、いつもの雑談から話が発展することもあるので、さあ、果たして今後もリモート会議ってすすむのかどうか。
国交省もマンション管理業協会も、総会等でのIT化の指針を検討しており、それに沿ったマンションの管理規約の改正も視野にいれています。いずれは、リモート会議が主流になっても、決議の取り方、アクセス機器(PCやスマホ)を持っていない人なんかどうするのか。PCは持っているが、カメラが無いという人もいる。
結局、リモート理事会を開催する前に、私がマンションに伺って、ZOOMの使用法をレクチャーしたマンションもありました。それなら、その時に理事会やっちゃえば、とも思いました。
一方、リモート会議も便利だなと思ったことの一つに、理事会の場所確保がいらない、ということです。マンションに集会室や集まれる場所があるマンションはいいのですが、いつも理事会、総会を外部に部屋を借りているマンションも多数あります。部屋の借り出し費用も組合費(一般的には組合運営費)からの支出ですが、これがいらなくなるという利点もあります。
管理組合は法人となっている場合を除けば、多くの場合、任意団体のような扱い。ZOOMも管理組合と契約することはできませんので、当事務所のような第三者、管理会社、代表理事等が個別に契約するしかないので、今後、管理会社等がサービスで提供していくかどうかが、まだ不明です。