どのマンションにも掲示板があると思います。管理の良しあしをはかる一つのバロメータにもなるこの掲示板ですが、その役割は重大であると思います。
最近は技術の発達で、自宅のインターホンやタブレットに掲示板機能をもたせたようなマンションも出てきましたが、それでも掲示板は無くなっていないと思います。
古いタイプの掲示板だと板がべニアで、掲示物を貼るための押ピンが硬くて入らなかったり、管理者としては苦労します。私は結構、ホワイトボードのようなタイプに交換してもらい、マグネット枠を貼っておけば、掲示物も簡単に掲示できてきれいですよね。
掲示板にすごくこだわる管理員さんもいますよね。少しいがんだだけで、すぐにまっすぐになおすとか。いいことだと思いますが。
掲示板には、やはりマンションの点検お知らせや管理に関することを広報します。またゴミの分別方法が変更になったり、管理員さんの勤務日程の変更など、いろいろです。行政に登録したり自治会のあるマンションでは、行政の広報などを貼ったりもしますよね。
掲示板でトラブルになった経験もあります。なにがトラブルになるかというと、やはり掲示物の内容です。あまり見ていないと思ったら、居住者さんはよく見ていますよね。トラブルを避けるための掲示板使用細則を決めたことがあります。そんなにこの細則を制定しているマンションも多くはないでしょうが、たまにあります。
掲示板のトラブルってどんなのかっていうと、やはり営業行為・政治活動・宗教勧誘。この3つに限られると思います。この3つに関することを掲示することは、やはりご法度でしょうね。
もし掲示板の使用細則を作成するなら、以下の条項がポイントです。
※以下はある管理組合の細則の抜粋例
・(禁止事項)
つぎに掲げる情報は執行機関(理事会)の判断にもかかわらず掲示できない。
一 私的な経済活動
二 政治的な活動情報
三 宗教的な布教活動
・(掲示者)
掲示物はすべて理事会の承諾を得たものとする。ただし管理会社等に掲示板の管理委託をした場合は、その限りではない。
上記のように貼ってはいけない広報の内容を明確にすること。それと掲示する権限者を明確にすること。大事なのはこの2つです。
以前、理事長が自分の経営するお店の宣伝を掲示板に貼ったことがありました。それは上記(禁止事項)の私的な経済決同にあたります。応援する市会議員のポスターを貼らせてくれ、という方もいます。当然ダメ。意外に難しいのが三の宗教的な布教活動です。マンションにはいろんなコミュニティがあるので、その活動を広報する場合ですね。それが宗教色があるのかないのか、分らないことがある。
たとえばマンション内の子どもたちの親の集まりなどはコミュニティとしては必要で、活動を広報することはよいことだと思います。でも、これが偶然、ある宗教の活動だったりすると、やはり禁止事項にあたります。そんなことはめったにないですが、
掲示板は、やはり権限者がしっかりしていると、よい広報やコミュニティ活動活性の場になります。