マンションの電灯交換

マンション管理業界にいる者たちだけの「あるある」って結構あります。だれもが、それある~って、いうことの一つに「他のマンションの電灯が気になる」というのがあります。
 よる街を歩いていて、なにげなしに知らないマンションの廊下の電球が切れそうに点滅していたりすると、気になってしまいます。またきれいに、すべて同じ電球色なんかで統一されて点灯していたりすると、「このマンション、管理員さんがしっかりしているんだろうなあ」なんて思ったり。

このブログでは、何度も管理員さんの業務について語ってきましたが、果たしてマンションの電灯切れは、管理員さんが対応すべきなのかどうか考えてしまいます。電球が切れているマンションを見ると、つい「明日、管理員さんが脚立にのって交換するのかなあ」なんて思っちゃいます。

じつのところ、管理会社が委託業務を行っているマンションは契約書仕様の中に電球交換が入っていることもありますが、あまり明記されていないことも事実です。管理員業務としての仕様としては一般的に①「受付業務」②「点検業務」③「立会業務」④「報告連絡業務」の4つです。これに別途、⑤「清掃業務」が入っているケースもあります。
 さて電灯の交換を管理員さんの業務とする場合は、②「点検業務」に明記されています。同業務の一つとして「照明の点灯および消灯ならbにに管球類の点検・交換」と書かれていることが一般的。
 しかし、以前もこのブログで書かせていただいたように管理員さんの年齢と脚立の使用に関しては、危険な作業であるという認識が前提として必要です。顧客である管理組合側言えば、管理会社に電球交換業務を委託しているのだから、管理員であろうが誰であろうが交換してくれれば、よいわけです。
 しかし、実際には、結構危険な箇所の交換もあるし、固着して電灯カバー(グローブといいます)が外れないようなケースもある。無理に外そうとして壊してしまったというケースもままあります。

 最近はサークル型の電灯をメーカーが製造中止しているケースも多く、今後はLEDに交換されていくことが多くなると思います。そうすれば管理員さの業務としては少し楽になるでしょうね。
 大型マンションなどでは、全体で電灯が500か所を超すようなところも多くあります。本当に毎日、1本切れていくようなペースとなります。
 マンションの電灯って、予想外にたくさんあります。ご自分のマンションのエントランス近辺だけをみてもらっても相当あると思いますよ。
 地下や通路が館内に閉じた状況になっているマンションでは、24時間電灯が点灯しているところも多いと思われます。外に開放されていないマンションでは、電灯が切れると本当に暗くなって、階段などで躓くケースも多いでしょう。電灯交換にはタイムラグも生じますし、結構大切な業務です。

 ある管理会社は、電灯交換業務だけに派遣される業務員を抱えていました。さすがだなあと思います。昨今なかなかそこまでの要員は抱えれないですよね。

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