キュービクルという名前がなんとなくかわいい感じで、密閉型の「受変電設備」とは、だれも呼んでいません。キュービクルを設置しているマンションでは年に1回、同設備の点検を義務付けられています(電気事業法)。「自家用電気工作物点検」です。マンションに点検掲示したりするときは、すべて漢字では親しみがないということで「キュービクル年次点検のお知らせ」みたいない感じで掲示しています。
小規模マンションは、共用部の契約電力の総量が50kW未満であることが多く、このキュービクルは設置されていません。そのため点検義務もありません。
キュービクルの設置は電気総量が50kW以上となる大きなマンションです。この場合、電力会社は高圧電力で電気を供給しますので、マンションの敷地内で電圧を下げる受変電設備を設けなくてはいけません。これがキュービクル。
キュービクルの点検内容についてはブログの最後に経済産業省の資料を掲載しておきますので参考にしてください。
ここでは、点検の細かい内容はプロにおまかせ(多くの場合管理会社委託)するとして、生活上注意しておくことを明記します。なぜなら、この点検、以外とトラブルを生みます。数時間、共用部の電源を落とすので停電するからです。
点検時には掲示板等に掲示するか全戸配布するかは組合によるでしょう。同点検を正式には「自家用電気工作物点検」と言います。私が何度も経験したトラブルを下記に回出してみます。
・急にテレビが見れなくなった、大切な録画をしているのに、、、。
・オートロックが動かないで出入りできない。
・引っ越し中なのにエレベータが動かない。
・仕事にでかけるのに、機械式駐車場が動かない
・お風呂に入っていたら、給水がストップした。
・インターネット取引をしているのに、突然インターネットが切れた。大きな取引が
ダメになった、「どうしてくれるー!」←これは私が想像したトラブル。
今回のブログで言いたかったこと。マンションの設備等の点検はとても大切で、法律上の義務を課せられているものもあります。その実施内容等について勉強することは必要だと思います。でも管理組合運営でもっとも大事なことは、その点検が居住者の生活にどう影響するかをつねに考えて行うこと。「法律上必要だから行いました。なにか問題でも」的な姿勢では、居住者との間に軋轢を生むでしょう。点検実施者とよく相談して、上記のような生活上の不便がおこることを広報することも必要かなと思います。
自家用電気工作物の標準的な点検項目について【DOAC】1DAYバリアフリーリフォーム