管理組合と自治会・町内会

管理組合と自治会・町内会についてお話しします。よく一緒にされますよね。もともと自治会と町内会は同じような意味で使います。その地域の活動を行う組織として、どの自治体でも存在します。
 管理組合と自治会は別の組織ということは、マンションにお住まいになっている方はなんとなく分っているようですが、分譲マンションに賃借で入居されている方などは、その違いがよく分からないという方もいます。
 管理組合はご存知のように分譲マンションの組合員(区分所有者)の団体。マンションの組合運営・建物の維持管理を行う主体組織です。自治会は違います。地域のコミュニティーであり、お祭りやゴミ収集や防犯活動、その他地域の活動を行います。
 それぞれ別の組織ですから、一般的にマンションで言うところの管理費等は自治会活動に使うことはできません。管理費等の支払いは組合員の義務です。でも管理組合は自治会への入会を管理組合で強制はできません。そのため、自治会に入りたい方は、個々の判断で自治会費を納めて入会していることが多いようです。
 ところが、管理組合と自治体が一体となっているようなケースもあります。私のお世話になっている神奈川県にあるマンションですが、世帯数が少なく全員が自治会に入会しています。そのマンションにはゴミ置場がなく近隣のマンションと共同の場所をゴミ置場として使用しています。マンション前の街灯も自治会の管理で、電球が切れたら自治会で交換してくれます。そのためマンションで生活するためにも必ず自治会に入っています。でもこれは強制ではないのです。自治会に入らないとゴミも捨てれないというだけのこと。だから入居時に必ず入ってもらうよう説得しています。
 それでは、管理組合の管理費等の引落時に同時に自治会を支払ってもらっているかというとそうではありません。やはり管理組合の管理費等は組合運営い資する資金ですから、自治会費とは区分けしなければなりません。必ず担当者が一軒一軒回って手作業で自治会を徴収して、自治会窓口に届けています。
 以前、東京のある管理組合で、管理組合で自治会に参加しようという話になって、地域の自治会に参加申し込みをしたことがありましたが、そこではお断りされました。なんとそのマンションは大型マンションで500名以上の形がお住まいでした。地域の自治会でも400世帯しかおらず、一挙にマンションの住人が自治会の半分以上を占めることになってしまい、自治会のほうが躊躇しました。結局、個別に入りたい方が自治会に入るということになりました。
 マンションの管理組合と自治会・町内会の在り方は、行政機関によってもかなり考えた方も違うようで、東京都多摩地域のある市では、管理組合は自治会・町内会とは違うが、町内会扱いとして、助成金を出してくれたりするところもあります。そうすれば、市の広報や催しも管理組合内で広報することができます。
 逆に、地域とのかかわりをそれほど持ちたくないというマンションもありますので、そいうところは、その助成金も受け取っていないようです。
 

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