手の届かない場所って

つい最近のこと。あるマンションの理事会で、「ある場所から、ずっと水が落ちてくるんだよね」という発言があり、理事会終了後、関係者(理事、管理会社、私)で現調。どうやら、庇の上に雨水がたまっており、プール状態に。雨が降ったり、上階からの雨水管から水がどんどん供給されており、ドレン(排水溝)が詰まった状態でした。
 結局、その日のうちに(私が)業者さんを呼び、脚立でのぼり、ドレンを清掃(後日、庇上を完全清掃)し水を抜きました。
 このような話はよくあること。頻繁なのは、屋上ですね。屋上のドレンが泥やゴミなどで詰まり、雨水がたまり流れなくなってしまっている状態。本当に頻繁です。こういった場所って、本当に気づかないです。往々にして、だれもチェックしない場所。屋上やルーフバルコニー、共用部庇の上など、多々。
 このようにマンションには、普段、危険で誰も行かない場所って結構あります。管理会社では、定期的な屋上点検などを実施していることもありますが、それでも同時に清掃はしません。またルーフバルコニーや庇上など、行くことも危険な場所っていっぱいあります。一体だれが清掃するのでしょう。防水施工されていても、ずっと水が溜まっている状態は、決してよいことではなく、シールなどもすぐに傷んでしまいます。そうした箇所の下(ある意味、下階の天井)はエフロレッセンス(躯体の石灰成分がクラック部などに生じること)がたくさん見うけられます。
 管理員さんの巡回点検はよく行われていますが、危険な場所は業者さんに依頼するしかありません。
 ぜひ、自分のマンションの普段行かない場所に注目してみてください。
 私は多くのマンションにお世話になってきましたが、どのマンションも特徴があり、どれ一つとして同じ形状のマンションはありません。同時に、そのマンション独特の「誰も行かない場所」があります。「誰も行かない場所」がどこかチェックしてみましょう。雨ざらしになっている場所、ありませんか?そういったところから漏水が発生したりします。チェックしてみましょう。

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