私がお世話になっているマンション(東京・神奈川)からは、台風14号による被害の報告がなく、ホッとしている。
私の経験した台風被害は多くが風災だが、屋上のTVアンテナが破損、共用部のドアが破損、共用部ガラス破損、側溝からの雨水逆流等々だ。
多くのマンションがマンション総合保険に加入しているため、ほぼ被害金額を賄えた。保険は必ず加入しておくべきものだ。
さて、この10月1日からマンション総合保険の料率が(マンション一律ではないが)およそ10%ほどアップする。10月以降に加入したり更新したりするマンションでは、現在の加入金額より10%ほど高くなる。これまで保険に加入する場合は、5年前納をする場合が多かったが、5年前の金額と比べると相当に額が高くなっていることは事実。今回自体は10%アップといっても、5年前納マンションにとっては、5年前との比較になるから、倍と言っても過言ではない。
もちろんマンションの構造や築年数、補償内容によっても違うが、私の推測だと100戸(3K平均)、築15年で建物・家財等の保証にその他補償・特約をつけた場合、5年前納だと800万円くらいはいくだろう。これは5年前だと500万円くらいではなかったろうか。そのため、10月1日からの料率アップに対して、一度解約をして組み直す(今の料率でかけ替えること)マンションも多いことだろう。
これほどマンション保険の料率が上がってきたのは、漏水に対する補償が多かったせいだろう。
今後老朽化していく建物が増えていくと言われており、当然、給排水管の取替や更生工事が不可能となるマンションも出てくる可能性がある。当然、漏水事故が増えるわけで、いずれ保険会社も、査定には厳しくなっていくだろう。マンション管理士が行う「マンション管理適正化診断サービス」などもその一環だ。同サービスの詳細は過去のブログを参照にしてください。